ローマの休日 -ROMAN HOLIDAY-

僕のblog「Cinematheque5+」は本来、お気に入りで5回以上観た映画を記録し、たまたまご覧頂いた方にも
なにやらお役に立てたらイイなぁ…
と、いう趣旨で始めたのですが、最近そんなことも忘れ気味でした( ̄▽ ̄;)
が、映画ファンの夢企画『午前十時の映画祭』のおかげで本来の趣旨を取り戻せました( ̄∇ ̄+)
もう鼻血が出るほど観まして、観れば観るほど作品の“アラ”も見える物で…
と、言うようなことをこのblogの1番最初の記事で書きましたが、今日再々劇場で観てやはり好きになってしまいました!
僕の偏った好みの作品で無い限り、僕の好きな映画は多くの方々も好きなことが多いので、このblogではストーリーに
関しては出来るだけ触れ無いように心がけています。
もし、未見の方が読んで下さったときでもネタばれしない親切設計なんです!(逆にナニ言ってるのか判らないかも…)
が、今日はストーリーこそ書きませんが、結構“見どころ”について触れてしまいそうなので、ご注意下さい m( __ __ )m
さてオ-ドリー演じる“アン王女” 結局『ローマの休日』は彼女の映画です
彼女の一挙手一投足に僕らは一喜一憂するのです せざるを得ないのです
彼女のちょっとした表情の変化で物語が動きます 説明はいりません まるで宮崎アニメに出てくる女の子のような動きです!
王女という立場ながら、活発な若い娘であることがもの凄くわかりやすく、さらに可愛らしさを感じました!
「伝説の24時間の恋」が始まる瞬間の表情! 少女の企みが見えます…
滞在した館から抜け出して、ジョー・ブラッドレー(グレゴリー・ペック)と出会うシーン
初めて観たときゲラゲラ笑いました 品のいいコメディーでもあったのです
それにしても、僕の生まれる前に作られた古~い作品です
この時代、映画作りもおおらかだったのでしょう
編集はザックリ! 繋ぎも細かいことは気にしません(^_^ゞ
①ジョーのアパートメントを出て街の散策へ…
この時点ではまだロイヤルな感じでキチッとした身支度です 眩しそうですね…
②市場?
人ごみを歩き慣れていない様子… それがまたキュートなのです! ポケットに手を入れて歩く姿が印象的です
少しだけシャツの袖を折ってラフになりました…
③言わずと知れたシーン このスタイルが似合う人はなかなかいませんね…
パッと花が咲くような、光がさすような笑顔です ホントに自由を楽しんでいる感じが伝わります
④美容室を出てスペイン広場へ向かいます
ここで非常に判りやすい“ザックリ映像”が観られます
(上左)広場前のロータリー(噴水?)にやってきたアン王女 ブラウスの袖は軽く折ってますね!
(上右)このロータリーを過ぎ、道を渡ろうとする瞬間、ブラウスの袖がかなり上がっています…ヾ(;;゚Д゚)ノ ェェエエ工工?!?!
あ、暑かったんでしょうねぇ~
⑤スペイン広場でジェラートを買い、花を貰います
ここでも非常に判りやすい“ザックリ映像”が観られます
(上左)商売っ気タップリな花屋のオジサンにお金のないアン王女は一輪の花を貰います
(上右)次のシーン、花はどこかへ捨ててしまったようです… 彼女結構淡白なようですね
そしてココでは後に見える時計にも注目しましょう! とても有名なシーンです
⑥オールロケで大変だったんでしょうね( ̄▽ ̄;)
とにかく時計の針がよく動きます(´~`) 自由に動かせなかったんでしょうね…
その他にもジェラートの大きさも気になりますし、食べ残したであろうコーンをポイ捨てするのは人道的に気になります
そのせいなのか、今スペイン広場では飲食禁止になってしまったそうです…
そろそろ“アラ探し”ばかりではいけませんね(^_^ゞ
で、“アラ”ではなく“気になるところ”を…
このシーンも有名ですね!
ジョーが手を噛まれる芝居をして、アン王女が驚くところです。
このシーン、ジョーの前にアン王女が入れようとして、でも身分を隠していて後ろめたい彼女は寸前に手を引いてしまいます
その引いた手を隠すように背中側にまわすのですが、手足が長いからでしょうか?驚くほど手が逆の方向へ出てきます
上手く書けないので、このシーンをご覧になる時は思い出して気にしてみてください(^_^ゞ
この映画、時間がたった『24』時間のお話なのでオードリーの衣装は殆ど変わりません(T_T)
そんな中、スクーターに乗るときから(どこから出てきたのか?)スカーフを巻き、清楚なリボンから変化を付けています
さらに、夜の船上ダンスホールの時にはスカーフの巻き方を変化させています オシャレな感じです
観ていて飽きさせないのはこんなところにもワケがあるのかも知れません
そしてなにより、オードリーが色んな表情を魅せてくれます(。-_-。)ポッ
初めて観たのは確かNHK教育でのTV放送 その後ビデオで何度も・・・
20年ほど前だったか、一度リバイバル上映があって劇場で観ました
その時はこの“アーニャとジョー”の別れのシーンが切なくて泣いた覚えがあります
悪戯心で部屋を抜け出した少女が、たった一日だけれども“恋”をして戻ってきたら「大人」になりました
この撮り方、演じ分けが素晴らしいですね!
この彼女の変化が素晴らしいのでこの作品はよいものになったのだと思います
この作品を劇場で観て、実は僕はまた泣いてしました(T_T)
でも今回は今までのように、学校を抜け出した“アーニャ”と飼料売りの“ジョー”の別れのシーンではなく、
公務に戻ったアン王女とジャーナリストの“ジョー・ブラッドレー”の謁見シーンで涙が止まらなくなったのです
どうしてもジョーを見つめてしまうアン王女
直接言葉を交わす最後の時… どうにもならないと判ってはいるのですが…切ないです
そして最後、ゆっくり振り向きオードリーがいわゆる“見得”を切ります! ラストにふさわしい笑顔です(⌒∇⌒)
泣き所が変わったのは僕が年齢を重ね、昔よりもほんの少し恋する経験が増え、悲しい経験も増えたからなのでしょうか(๑→‿ฺ←๑)ゞ
それにしても、いいトシしたオジサンが恋愛映画を観て泣くなんて気持ち悪いことですね…
グレゴリー・ペックも品のあるステキな俳優でした!
彼もオードリーも既に他界しましたが、彼らはローマで生きています
『永遠に続く、たった一日の恋。』ですからね…
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