第11回ブログDE ロードショー 『カプリコン1』



この映画が公開された頃、中学・高校時代
今思うに僕にとって映画を純粋に心から一番楽しんでいた時代だったと思います
名画座最強コンビの『ファール・プレイ』と『天国から来たチャンピオン』、大好きなオリビアの『グリース』、クリスティー原作の『ナイル殺人事件』、デ・パルマの『フューリー』、リメイク作品が多い中でも最高に怖かった『SF・ボディースナチャー』、ホプキンスの『マジック』、音楽も良かった『ミッドナイト・エクスプレス』と切りがありません
そんな僕的映画黄金期?の中で、この『カプリコン1』は少し埋もれがちな作品でした…(あくまで僕の中で…)
が、何十年かぶりに見たこの映画は『良かった~!』
だいたい、今の今まで僕はこの映画を“SF”と思っていたのですが、見事な“アクション・サスペンス作品”でした(^^ゞ
子供の頃の僕には宇宙飛行士が出てくれば全部“SF”って刷り込みがあったんでしょうね…

たった今まで一緒にビリヤードに興じていた友人が酒とキューだけを残していなくなっているシーンはぞ~としました(ToT)
逃げる3人を追う2機のヘリコプター




そして複葉機とのチェイス!

複葉機の急降下シーンなんてちょっと体からなんか出ちゃうくらいスリリングでした(>o<")
追い詰められ、捕まってゆく仲間の打ち上げる照明弾がなんとも切なくて効果的です…

ビリヤードのシーンもそうですが、決して捕らわれる“画”を使わないんですね~
これがこの映画の良いところなのでは?と思うんです
ただ観ていて笑ってしまうのが、非情なチェイサーである2機のヘリですが、ホバリング中に“顔?”を見合わせるんです!


あと、断崖絶壁をやっと登りつめたらそこにヘリが!

イメージが先行し過ぎたんじゃないかと…
他にも“サスケ”ばりの忍術のように地中に潜むとか… いつ・どのタイミングで潜ったの?
O・J・シンプソンは今も刑務所の中なんでしょうか?

で。それでも、ストーリーが「謎を追う記者」と「陰謀に翻弄される宇宙飛行士」の2極に分かれて進行し、重なり合ってエンディング!というこのラストも最後まで見せないところが秀逸!
アポロの月面着陸も捏造かと騒がれたのも記憶に遠くないのですが、着想に先見の明があり、宇宙飛行士のサバイバル能力も踏まえた展開、命がけのスタント、すべてを見せずに伝える演出…
馬鹿な中学生が“ただのSF映画”としか見ていなかったこの作品は、アホな大人になった僕が観てもその素晴らしさに息をのみ、手に汗握る素晴らしいサスペンス映画でした!
なぜこの作品を観たかというとロッカリアさんのところで『第11回ブログDE ロードショーは『カプリコン1』!』を読んだからです
このところ映画を観る時間も肉体的な余裕もなかったので寂しい思いだったのですが、このブログDE ロードショー企画の皆さんが楽しげなので「いつか参加しよう!」と思い今回やっとというわけです
他の人たちがどんな感想を書かれるのか、今から楽しみです!
それにしてもすごく久しぶりのBlog更新でした…
今の僕に必要なものは、時間と体力。
それと、ほんの少しのお金です。
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