フライド・グリーン・トマト(1991) FRIED GREEN TOMATOES
随分と昔にビデオで観た覚えがあります
劇場公開が1992年の6月とのこと 30歳の時だったのか…
その頃の僕は故郷を離れ新潟や長野で働いていて、昔からの友とも離れ、新たな人たちと知り合っていた頃で、あの頃は劇中の老女ニニーの思い出話に本気で集中できなかったと言うか…
とにかく、好きな映画は繰り返し観る僕が今までにその一度しか観ていないと言うのは、どこかその時の僕とは合わなかったんじゃないかななどと今回の鑑賞後に思っています
で、今観直して観ていたく感動している自分がいます

ニニーが語る義理の妹“イジーとその親友ルース”の物語はその時代の女性としては波乱万丈

彼女の物語を聴いてエヴリンは生き方まで変わってしまう…
僕が前回も、そして今回もこの作品を観ようと思ったのは彼女が観たかったから!
メアリー・スチュアート・マスターソン Mary Stuart Masterson

恋しくて (1987) で最高にキュートな女の子“ワッツ”を観てからのファン!


彼女のキャリア中、最高の作品でしょうね・・・
この作品、老人ホームを訪れたエヴリンに老人ニニーが“イジーとルース”のことを語る、つまりは現在の“ニニーとエヴリン”そして過去の“イジーとルース”、この4人(?)の話なのですが…
冒頭ニニーはイジーのことを「私は彼女(イジー)の兄に嫁いだの…」と語っていますので、一応“義理の妹”のお話ってことになるのですが、映画を観ていると「それは違うんじゃないの? あなたが…」と言いたくなります(^^ゞ
ニニーとエヴリンが出会うシーンはこんな画から始まりますし…

もちろん想い出の中の話しですから、美化・脚色は当たり前のことなのですが~
ポーカーが強かった“イジー”なら「ブラフ」はお手の物ですからねぇ…

最後の彼女のこのやんちゃな瞳がすべてを語っているような気がします
語りの中で「第一次世界大戦後~」と言ってたので1920年とか、それ以降のちょっと穏やかな時代の物語のようです
まだまだ南部の田舎町では人種差別が当たり前だったので、物語の中で起こる出来事や事件にもその影響が色濃く出てきます
が、その方向へ深く入り込むことなく良い方向へ展開して行くので心穏やかに楽しめる作品
ニニー役のジェシカ・タンディがアカデミー助演女優賞にノミネートと言うことで“佳作”と称されていますが、名作であることは間違いありません