ブログDEロードショー : ガタカ (1997) -GATTACA-
いつも素敵なイラストとともに多くの映画を紹介しているBlog『忘却エンドロール』の“宵乃さん”が主催する企画「ブログDEロードショー」で紹介された「GATTACA」を観ました
以前から観たいとも思っていた作品なので背中を押してもらったようでありがたい!
とても象徴的で印象的でこだわりを感じる素敵なオープニングクレジット
画像をクリックして見ないとわかりにくいですが“G・A・T・C”の文字だけ色違いで先行させて表示します
“G・A・T・C”はDNAを構成する4つの塩基の頭文字だそうです
この4つの文字でDNAの構造を表すことができるそうな… へぇ~そうなんですか…
「GATTACA」の意味を知りたくてネットで調べましたが見つからず、が、他の映画Blogの方の記事で「塩基配列を表すアルファベットを並べた造語で特に意味はない」とありました
アナグラムとは違いますが、意味ありげでカッコイイですよね
“GACKT”みたいな響き (^^ゞ
シンメトリーな環境や、広大・巨大で無機質な建造物ってやっぱり今でも“未来”な感じですね…
低予算なSFで使う技法(?)だと思っていましたが、スタイリッシュで安っぽさを感じませんでした
僕はもともとこのような背景と言うか被写体のどこか冷めたような雰囲気が大好きなので、この作品の画作りはとっても気に入りました
未来の女性が皆こんな美しいシルエットの持ち主ならうれしい(ノ ̄0 ̄)ノ
女性のタイトな服装は大好きなんです・・・
外見は勿論ですが、中身もすごくイイ女の役でしたね~
イイ女と言えば、逆にイイ男もいました!
彼は美しいですね~
僕が彼に成り済ますとしたら、5cm脚を付け足すどころか、元のパーツが無くなる大手術になります
変えなくてイイのは性別くらいかと・・・
浜辺で石だか貝を拾ってアカスリするシーンはちょっと泣けましたね…
でも不自由な体で部屋の中ひたすら自分の身を削り提供しているジェローム(ジュード・ロウ)の日常生活のことも思いを巡らせるとそちらも切ない気持になります(T_T)
そして“グッ”と来たのはいよいよロケットに乗り込むって時の抜き打ち検査ですね
雰囲気的にあまり抜き打ちっぽくなかったですが…
ドクターだか検査員(ここでは先生と呼びたい)が、最後に粋な計らいをしますが、僕としてはこの先生、ことの始めからお見通しだったんじゃないかと思いたい!
最後にそう思える発言もありますし…
彼の息子もホントに遺伝子異常がある「不適正者」で、「適正者」(自分も含めてだが)に囲まれての仕事になにかしら憤りを感じ、ため込んでいたのではないだろうか…
「息子」と「適正者」の違いなど尿検査の示すわずかな数値の差でしかないのだ…と
挫折してしまった“超エリート”のジェローム、「不適正者」の息子を持つ先生、ヴィンセントが「不適正者」とわかっても彼を愛したアイリーン…
人間らしさをそぎ落とすことで美しく整えられた社会の中、流れに逆らい遡上するかのように夢を追いかけるヴィンセントに加担する彼ら…
効率の良さだけが可能性を高めるのでは無く、人の情熱が折り重なって夢に到達するのだと、この作品は“淡々”と描いているんじゃないかと思います
劇中、ヴィンセント以上の情熱家もいましたね…
宇宙局「ガタカ」の局長ともなれば、それはやっぱり凄いエリートなはず
その彼が“70年に1度のチャンス”のために全てを投げ出すようなマネをする!
これはよほど“熱いおっちゃん”でなければ出来ることではありません
クールな未来の中、秘めた情熱が沸々と湧き上がるのを観せられた感じです
現実を土台にした近未来のお話しなので、こちらも勝手にいろいろ想像して、どうしても突っ込みどころはイッパイイッパイ出てくるのですが・・・
そこはSFなのでツッコミ過ぎてもつまらない…
汗水流した訓練風景が無いのがイイ!
スーツで宇宙へ! 最高だ~
なによりこの世界観を作り上げたことが凄い!と言うところを楽しみたい
2人のジェロームの緊迫した毎日、アイリーンの美しさ、そして脇もしっかり固まった役者陣(まさかのアーネスト・ボーグナイン)、下手にやり過ぎないSF描画等、緊張感ある世界観が一貫していてよい作品でした
オープニングに続き、エンドロールにもこだわりが(^^ゞ
Blogを更新する間が無く、ライブ写真が貯まる一方です
そんな中、こんな一枚を…
さて僕はこの空にある雲を見て何を想像したのでしょうか?
答えは画像をクリックすると見えてくるはず・・・
僕もヴィンセントのように宇宙に憧れ空を見上げてはいろいろと想像するのです・・・
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