人生、ブラボー! (2011) -STARBUCK-

(たぶん)フランス語でしゃべっていたのでフランス映画だと思っていたらカナダの映画でした・・・
693回もの精子提供のバイトをし、知らぬ間に533人の子どもの“生物学上”の父親となり、そのうちの142人から身元開示の裁判を起こされてしまう主人公ダヴィッド
とんでもない設定とありえないストーリー
コメディーではあっても“これでもかっ”て感じでふざけるでもなく、音楽で盛り上げることもせず・・・
なのに物語に引きずり込まれる 何故?
40過ぎてもだらしのない男(うっ耳がすごく痛い)ダヴィッドが、突然現れた(自分から会いに行くのですが)子供達に会って、自分の暮らしすらマトモに出来ていないくせになにかと彼らを手助けするようになります
自分の子供だからという理由ではあったのだけれども、現実社会で堅実だったり問題を抱えていたり夢を持っていたり挫折しそうになったりして生きている様々な“人間”の生活をじっくりと見つめ直すことでダヴィッド自身が人生について考え(今更ながら)成長してゆくのが伝わって来ます
集まってきた142人の子供達が個性的ではあっても心の優しい人間に育っているのはやはりダヴィッド、そしてその父、祖父から脈々と受け繋がれたものなのではないかと思わせるところが作品自体の持つ“優しさ”になって表れていると思います
途中、なぜダヴィットが693回もの精子提供のバイトをしたのか理由がわかるのですが、その表現のさりげなさが秀逸でした
この映画の半分は“優しさ”で出来ているような、そんな作品です (残りの半分はバファリン・・・)

片や533人の子孫を残した人もあれば、僕のようにその遺伝子を絶やそうとしている者もいるわけですが、こんな僕にも血のつながった「親戚」と言うものがありまして、そして「あ~こいつには僕と共通するものがあるな~」というか「血は争えない」というか・・・

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従妹の子“優夏”が「キッズ時計」ってのに出ましたよ この可愛さ!遺伝としか言いようが・・・
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