アダム 神の使い 悪魔の子 - GODSEND >>> -∞

クローン技術によって亡くしてしまった愛する息子を再び…
と、言うこれからもまだまだ問題の多そうなテーマ“ヒト・クローン”を見事に「火サス」レベルで作り上げてしまった…

文字通り画に描いたような幸福な家庭に突如訪れる悲劇(何度も読んだような表現だ…)

そこに現れるマッド・サイエンティスト!

姿・形は似ていても… その心は…
“ヒト・クローン”は技術的に、そして倫理的な問題も解決できていない大きなテーマだから多くの作品のネタになっている。
この『アダム』はこんなに魅力的なテーマを持ちながらも、なんのヒネリもない退屈な作品だ。
名優と言われているロバート・デ・ニーロも「なんであなたが出たのですか?」と言うくらい魅力がない。
折角デ・ニーロほどの俳優を使うのならもっと狂信的な科学者の色を濃くするとかすればイイのに。
また本題であろう親子の絆も非常に細~い…
子供を亡くした深い悲しみの中、悩みに悩んでクローンの息子を作り育てるが、子供がある意味自分の思い通りにならない“悪魔”になるととたんに愛情が冷めてゆくような利己的な親には観ていても共感できないし、こんな薄情な親なら元の子が生きていてもグレて“悪魔”になったんじゃないだろうか?
結局、親子の愛というテーマも薄く、クローン技術を言及するでもなく…
なんの新鮮味も、深みもない映画だった。
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