やってみたかったこと…
市川崑監督の映画『犬神家の一族』がスキでもう何度繰り返し観たことか…
公開された1976年当時、角川書店がメディアと組んで新たなエンタメの形を発信し始め、多感なお年頃の僕はその戦略にどっぷり浸かりその後の『人間の証明』や『野性の証明』は観るのが当たり前のように劇場へ吸い込まれて行った。
私が映画好きになったのはこの時代のおかげだと思う。
そして翌年には名作『悪魔の手毬唄』が、その後も毎年のように『獄門島』『女王蜂』と続き、『病院坂の首縊りの家』で“石坂浩二さん=金田一”が終わってしまった。
数年後、市川崑監督のミステリ『天河伝説殺人事件』、豊川=金田一の『八つ墓村 』が公開されたが、いわゆる“石坂=金田一”のもつ独特な雰囲気を感じられず…
したがって『犬神家の一族』をはじめ“石坂=金田一”映画を繰り返し観てしまうわけで...
こんな思いをしているのは私だけではなく世には“市川崑監督”+“石坂=金田一”を待望する者は多く生息していて、そんな我々の思いがどこでどう通じたのか? 一昨年末(2006年12月16日)に30年の時を経て望みどおりのコンビで公開された!
(゜ー゜?)(。_。?)(゜-゜?)(。_。?)(゜ー゜?)(。_。?)(゜-゜?)(。_。?)(゜ー゜?)(。_。?)
あれから1年が経ち『新犬神家の一族』は公開時に観たきりとなっていた。
まぁ、あまりに期待しすぎたせいなのか、懐かしさに涙が出そうだったが作品的には満足出来ないものだった。
一体何がダメだと感じてしまったのか…?
2本をじっくり見比べてみたいとずーっと思っていた。
それがやっとこのお正月休みにできた『やてみたかったこと…』
犬神家の一族
(画像は基本的に上が旧作、下が新作とする)
本作で内容的にもビジュアル的にも非常に重要なのが“野々宮珠世”だ。
旧作では“島田陽子さん”、新作は“松嶋菜々子さん”が演じる。
新作を見る前から不安はあった… 「松嶋菜々子が珠世?」 ちがう。それはちがうぞ!

表向き犬神家と血縁ではない“野々宮珠世”は生活に不安は無くともアノいじわる三姉妹が育つような家では決してのびのび出来る筈も無く肩身の狭い思いをしてきたことが想像に難くない。
お金持ちの令嬢風ではあっても“影”と“儚さ”を感じさせてくれるはず…
僕が思うにこの“影”と“儚さ”が“島田=珠世”には有って“松嶋=珠世”からは感じられない。
正直“松嶋菜々子さん”は大好きだ。 でも“珠世”にはなりえない。
プロローグでの犬神佐兵衛翁の臨終場面。
“仲代達矢さん”演ずる佐兵衛翁はいまわの際だけれど今にもすくっと立ち上がって「刀をもて~ぃ。馬を引け~ぃ!」とか言いそうなくらい力強く見えてしまう。

セットや小道具、カメラワークやモノクロ映像など良いところももちろんあったけれど、結局は冒頭から“ケチ”をつけながら観初めてしまった…
“石坂=金田一”登場のシーンには感動した~!
こーゆーのは大事だな。まったく同じ感じ…

でも、新作では金田一と背景はCG合成だって書いてあった。 すごいね~!
さて、ここで那須ホテルの女中“はる”の登場。
旧作は“坂口良子さん”
金田一シリーズでは『獄門島』での床屋の娘でも好演している。
新作は“深田恭子さん”で、ここで圧倒的に差が出たと思った。

まず、金田一と出会うシーン。
“深田=はる”の歩き方がまるでダメ。
「前の方から怪しい風体の男が歩いてくるのに気付き、用心しながら歩いてきてください。」とでも指示がでていたのだろうか?
だったらあんな道の真ん中歩かせないだろうに。
“深田さん”は時代とか境遇とかを考えて役を演じているのかな?と思えるほどまったくしっくり来ない。
俳優のせいなのか、演出のせいなのか…?
力の抜けた田舎娘風の歩きをしている“坂口=はる”の上手さ!
民宿柏屋を営む夫婦にも納得がいかない…

旧作では超名バイプレヤー“三木のり平さん”が演じていた字の書けない主人久平役は誰がやっても勝てないだろうけれど、どうして奥さん役に“中村玉緒さん”をもって来たのだろうか?
人がやっと読めるかって程度の文字しか書けない奥さんの割にはしっかりしすぎるって言うか前に出すぎだと思う。
とにかく非常にバランスの悪さを感じた。
“中村玉緒さん”を奥さん役にするのなら主人役は顔も知らないような人でも使えばイイのに…
結構楽しめたのは“犬神小夜子”を演じた“川口晶さん”と“奥菜恵さん”
遺言状の内容がわかって珠世に「(結婚相手に)佐智さんを選んだら恨むわよ」と告げる小夜子…

旧作ではカメラは立ち去る“川口=小夜子”を追って行って、それから取り残された珠世が辛そうに儚げに部屋へ戻る。
新作ではとんでもない身長差のある二人が廊下を歩きながら話し始める。
脅すように強気で話す“奥菜=小夜子”だがあまりに小さいので可愛く見えちゃう。
そして最後は大きな珠世を残して退場、即次の場面に切り替わる…
これでは一方的に文句を言われた珠世の辛さも何も伝わらず余韻も無い。
“犬神小夜子”には他にも印象的なシーンが多い。

これはどちらもイイね…
とくにビックリしたマスオさんみたいに倒れるところが( ̄▽ ̄)b グッ!
金田一映画で忘れちゃいけないのが“加藤武さん”
旧作では“橘警察署長”、新作では“等々力署長”。
このシリーズで“加藤さん”と言えば「よし、わかった!」の名台詞とともに欠かせない。

さすがに30年前の馬力は感じられないけれど、これはこれでよかったかと…
そして新旧三姉妹。
僕としては圧倒的に旧作に軍配が上がっている。
が、新作で次女“犬神竹子”を演じた“松坂慶子さん”は凄く良かったと思う。

ちなみに旧次女役の“三条美紀さん”が新作では松子の母“お園”を演じていて、うれしい出演だけれど旧作の“原泉”の存在には敵い…

三女“犬神梅子”の新作“萬田久子さん”は旧作の“草笛光子さん”と比べてしまうと存在が薄い気がする。

そしてこの“草笛光子さん”が新作では琴の師匠役で出演していてイイ感じ。

旧作では“岸田今日子さん”が演じていて何と言うのかこの役には“岸田さん”がピッタリ過ぎるので、さしもの“草笛さん”でも太刀打ち出来ない。
そして長女“犬神松子”に関してはもう語るまでもない…
旧作“高峰三枝子さん”の存在感・上手さ、文句なし。
自分の過ちのため犯罪を犯してしまった息子が警察に捕まったと聞いた松子…
伏した片手が後悔ともどかしさで文机の縁を強く握っている“高峰=松子”

ただペタッと突っ伏しているのとでは伝わるものが違う。
そしていざ息子との再会。
“高峰=松子”は歩み寄る途中息子の腕の手錠に気付きその哀れさにその手首に顔を寄せてゆく。

ここが僕としては切なくて印象に残った。
新作でも手錠に目を向けるシーンはあるけれど順序がちがうんだよね~
最後、息子が罪を償って戻るまで珠世が待っていてくれると聞き、犬神の遺産を引き継いで愛する人と暮らせるとわかって自らの命を絶つ松子が「よかった…」と呟くシーン。

“高峰=松子”美しい・・・
旧作のエンディングは金田一を見送ろうと出かけるそれぞれのシーンがとても印象的!

特に“坂口=はる”が履いた靴をトントンしながら言う「じゃ~行って来ま~す!」がすっごくイイ!

新作の終わりはなにやら間抜けな感じがします…
俳優の技量の差と言うのは確かにあるのだと思うけれど、演出や撮影によって大きく変わってくるものだとも思う。
新作は旧作に比べて全般的に“明るい”
なんだか全部キレイに隅々までよく見えるって感じ…
役者の配置なんかも重ならないでみんなちゃんと写るようにしてるんじゃないかってくらいちゃんとしてる。不自然なくらい…
監督もお年で目が悪くなったからこんな撮り方になっちゃったのかしらね?
演出でも“深田=はる”はもうちょっとどうにか出来なかったのかなと…
そんなわけで僕の大好きな映画『犬神家の一族』はやっぱり1976年度版となり、これからも繰り返し観ることになる。
映画Blog『シネマの自由時間』の“ロッカリアさん”はまた一歩踏み込んだ見方をしています
新作の方も毛嫌いせずもう一度観てみようと思いなおしました…
公開された1976年当時、角川書店がメディアと組んで新たなエンタメの形を発信し始め、多感なお年頃の僕はその戦略にどっぷり浸かりその後の『人間の証明』や『野性の証明』は観るのが当たり前のように劇場へ吸い込まれて行った。
私が映画好きになったのはこの時代のおかげだと思う。
そして翌年には名作『悪魔の手毬唄』が、その後も毎年のように『獄門島』『女王蜂』と続き、『病院坂の首縊りの家』で“石坂浩二さん=金田一”が終わってしまった。
数年後、市川崑監督のミステリ『天河伝説殺人事件』、豊川=金田一の『八つ墓村 』が公開されたが、いわゆる“石坂=金田一”のもつ独特な雰囲気を感じられず…
したがって『犬神家の一族』をはじめ“石坂=金田一”映画を繰り返し観てしまうわけで...
こんな思いをしているのは私だけではなく世には“市川崑監督”+“石坂=金田一”を待望する者は多く生息していて、そんな我々の思いがどこでどう通じたのか? 一昨年末(2006年12月16日)に30年の時を経て望みどおりのコンビで公開された!
(゜ー゜?)(。_。?)(゜-゜?)(。_。?)(゜ー゜?)(。_。?)(゜-゜?)(。_。?)(゜ー゜?)(。_。?)
あれから1年が経ち『新犬神家の一族』は公開時に観たきりとなっていた。
まぁ、あまりに期待しすぎたせいなのか、懐かしさに涙が出そうだったが作品的には満足出来ないものだった。
一体何がダメだと感じてしまったのか…?
2本をじっくり見比べてみたいとずーっと思っていた。
それがやっとこのお正月休みにできた『やてみたかったこと…』

(画像は基本的に上が旧作、下が新作とする)
本作で内容的にもビジュアル的にも非常に重要なのが“野々宮珠世”だ。
旧作では“島田陽子さん”、新作は“松嶋菜々子さん”が演じる。
新作を見る前から不安はあった… 「松嶋菜々子が珠世?」 ちがう。それはちがうぞ!





表向き犬神家と血縁ではない“野々宮珠世”は生活に不安は無くともアノいじわる三姉妹が育つような家では決してのびのび出来る筈も無く肩身の狭い思いをしてきたことが想像に難くない。
お金持ちの令嬢風ではあっても“影”と“儚さ”を感じさせてくれるはず…
僕が思うにこの“影”と“儚さ”が“島田=珠世”には有って“松嶋=珠世”からは感じられない。
正直“松嶋菜々子さん”は大好きだ。 でも“珠世”にはなりえない。
プロローグでの犬神佐兵衛翁の臨終場面。
“仲代達矢さん”演ずる佐兵衛翁はいまわの際だけれど今にもすくっと立ち上がって「刀をもて~ぃ。馬を引け~ぃ!」とか言いそうなくらい力強く見えてしまう。


セットや小道具、カメラワークやモノクロ映像など良いところももちろんあったけれど、結局は冒頭から“ケチ”をつけながら観初めてしまった…
“石坂=金田一”登場のシーンには感動した~!
こーゆーのは大事だな。まったく同じ感じ…

でも、新作では金田一と背景はCG合成だって書いてあった。 すごいね~!
さて、ここで那須ホテルの女中“はる”の登場。
旧作は“坂口良子さん”
金田一シリーズでは『獄門島』での床屋の娘でも好演している。
新作は“深田恭子さん”で、ここで圧倒的に差が出たと思った。



まず、金田一と出会うシーン。
“深田=はる”の歩き方がまるでダメ。
「前の方から怪しい風体の男が歩いてくるのに気付き、用心しながら歩いてきてください。」とでも指示がでていたのだろうか?
だったらあんな道の真ん中歩かせないだろうに。
“深田さん”は時代とか境遇とかを考えて役を演じているのかな?と思えるほどまったくしっくり来ない。
俳優のせいなのか、演出のせいなのか…?
力の抜けた田舎娘風の歩きをしている“坂口=はる”の上手さ!
民宿柏屋を営む夫婦にも納得がいかない…

旧作では超名バイプレヤー“三木のり平さん”が演じていた字の書けない主人久平役は誰がやっても勝てないだろうけれど、どうして奥さん役に“中村玉緒さん”をもって来たのだろうか?
人がやっと読めるかって程度の文字しか書けない奥さんの割にはしっかりしすぎるって言うか前に出すぎだと思う。
とにかく非常にバランスの悪さを感じた。
“中村玉緒さん”を奥さん役にするのなら主人役は顔も知らないような人でも使えばイイのに…
結構楽しめたのは“犬神小夜子”を演じた“川口晶さん”と“奥菜恵さん”
遺言状の内容がわかって珠世に「(結婚相手に)佐智さんを選んだら恨むわよ」と告げる小夜子…

旧作ではカメラは立ち去る“川口=小夜子”を追って行って、それから取り残された珠世が辛そうに儚げに部屋へ戻る。
新作ではとんでもない身長差のある二人が廊下を歩きながら話し始める。
脅すように強気で話す“奥菜=小夜子”だがあまりに小さいので可愛く見えちゃう。
そして最後は大きな珠世を残して退場、即次の場面に切り替わる…
これでは一方的に文句を言われた珠世の辛さも何も伝わらず余韻も無い。
“犬神小夜子”には他にも印象的なシーンが多い。


これはどちらもイイね…
とくにビックリしたマスオさんみたいに倒れるところが( ̄▽ ̄)b グッ!
金田一映画で忘れちゃいけないのが“加藤武さん”
旧作では“橘警察署長”、新作では“等々力署長”。
このシリーズで“加藤さん”と言えば「よし、わかった!」の名台詞とともに欠かせない。

さすがに30年前の馬力は感じられないけれど、これはこれでよかったかと…
そして新旧三姉妹。
僕としては圧倒的に旧作に軍配が上がっている。
が、新作で次女“犬神竹子”を演じた“松坂慶子さん”は凄く良かったと思う。

ちなみに旧次女役の“三条美紀さん”が新作では松子の母“お園”を演じていて、うれしい出演だけれど旧作の“原泉”の存在には敵い…

三女“犬神梅子”の新作“萬田久子さん”は旧作の“草笛光子さん”と比べてしまうと存在が薄い気がする。

そしてこの“草笛光子さん”が新作では琴の師匠役で出演していてイイ感じ。

旧作では“岸田今日子さん”が演じていて何と言うのかこの役には“岸田さん”がピッタリ過ぎるので、さしもの“草笛さん”でも太刀打ち出来ない。
そして長女“犬神松子”に関してはもう語るまでもない…
旧作“高峰三枝子さん”の存在感・上手さ、文句なし。
自分の過ちのため犯罪を犯してしまった息子が警察に捕まったと聞いた松子…
伏した片手が後悔ともどかしさで文机の縁を強く握っている“高峰=松子”

ただペタッと突っ伏しているのとでは伝わるものが違う。
そしていざ息子との再会。
“高峰=松子”は歩み寄る途中息子の腕の手錠に気付きその哀れさにその手首に顔を寄せてゆく。

ここが僕としては切なくて印象に残った。
新作でも手錠に目を向けるシーンはあるけれど順序がちがうんだよね~
最後、息子が罪を償って戻るまで珠世が待っていてくれると聞き、犬神の遺産を引き継いで愛する人と暮らせるとわかって自らの命を絶つ松子が「よかった…」と呟くシーン。

“高峰=松子”美しい・・・
旧作のエンディングは金田一を見送ろうと出かけるそれぞれのシーンがとても印象的!



特に“坂口=はる”が履いた靴をトントンしながら言う「じゃ~行って来ま~す!」がすっごくイイ!

新作の終わりはなにやら間抜けな感じがします…
俳優の技量の差と言うのは確かにあるのだと思うけれど、演出や撮影によって大きく変わってくるものだとも思う。
新作は旧作に比べて全般的に“明るい”
なんだか全部キレイに隅々までよく見えるって感じ…
役者の配置なんかも重ならないでみんなちゃんと写るようにしてるんじゃないかってくらいちゃんとしてる。不自然なくらい…
監督もお年で目が悪くなったからこんな撮り方になっちゃったのかしらね?
演出でも“深田=はる”はもうちょっとどうにか出来なかったのかなと…
そんなわけで僕の大好きな映画『犬神家の一族』はやっぱり1976年度版となり、これからも繰り返し観ることになる。
映画Blog『シネマの自由時間』の“ロッカリアさん”はまた一歩踏み込んだ見方をしています
新作の方も毛嫌いせずもう一度観てみようと思いなおしました…
コメント
一年でも待つ(^_^ゞ
さすがかずさん“柏屋のオカミ”を見逃さない( ̄▽ ̄;)
なんというのでしょうか、演技が上手いとか下手とかではない、前に出過ぎない存在感というのか?
新犬神は結論から言うと“ミスキャスト”が多いなと…
石坂=金田一、新作でお願いしたい
なんというのでしょうか、演技が上手いとか下手とかではない、前に出過ぎない存在感というのか?
新犬神は結論から言うと“ミスキャスト”が多いなと…
石坂=金田一、新作でお願いしたい
犬神愛
アイパッドを手に入れてまだ一週間、原泉さんの画像を探していて貴稿に行き当たりました。瞬間的に「新旧犬神比較」だと察し、ワクワクしながら読ませていただきました。一から十まで仰せの通りで、一々膝を打ち、特に松子が火鉢に突っ伏している場面の評は泣きながら笑ってしまいました。
リメイクが決まった時、崑先生の輝かしい監督歴の為に「やらなきゃいいのに」と思いながら大嫌いなシネコンに初めて出掛け、結果がっかりでした。が、オリジナルがいかに素晴らしかったかの確認にはなりました。(キャスティングについて言うと三國さんを押さえられなかった事と、今日子さんが直前に病に倒れた事が決定的でしたね)
しかし今夜お陰様でリメイク版より面白い物を見せていただきました。ありがとうございました。
ちなみに高峰さんの事を拙ブロに綴っておりますので、お暇があったらご笑覧下さい。恐縮ですが写真一枚失敬させていただきます。 完
リメイクが決まった時、崑先生の輝かしい監督歴の為に「やらなきゃいいのに」と思いながら大嫌いなシネコンに初めて出掛け、結果がっかりでした。が、オリジナルがいかに素晴らしかったかの確認にはなりました。(キャスティングについて言うと三國さんを押さえられなかった事と、今日子さんが直前に病に倒れた事が決定的でしたね)
しかし今夜お陰様でリメイク版より面白い物を見せていただきました。ありがとうございました。
ちなみに高峰さんの事を拙ブロに綴っておりますので、お暇があったらご笑覧下さい。恐縮ですが写真一枚失敬させていただきます。 完
No title
すみません。貼るの忘れました。http://www.mima.jp/t120.htm
“ゆうさくさん” (。・_・。)ノ
コメントありがたや~
今日の所は御礼だけ・・・
後日、書きますからね~
今日の所は御礼だけ・・・
後日、書きますからね~
大塚愛・・・
はじめに・・・
『犬神愛』と言うコメントタイトルも見て(ノ ̄0 ̄)ノ オ~! あの“大塚 愛”がらコメントか~!?と、色めき立ったことを反省しています…
僕も“犬神LOVE”でございます…
“ゆうさくさん”改めましてこんばんは!
この記事にコメント下って非常に感激しています
僕自身、この記事にはナント言いますか、“一生懸命観た”感があったので…
とくにあの“松子”のシーンを取り上げていただき「あ~、あのシーンを同じように観ていた人がいたんだ!」と嬉しくてニヤニヤしています(^^ゞ
僕自身は(“ゆうさくさん”には申し訳ないのですが…)高峰三枝子さんの存在自体はこの「犬神~」以前はあまり興味を持ったことが無かったのですが、この作品を観てからその存在感の大きさを感じずにはいられない女優さんとなりました
ひいき目で観ているつもりはないのですが新作でも“石坂=金田一”は頑張っていたと思います!
が、どうしてもあの“深キョン=はる”、“柏屋を営む夫婦=玉緒&木久蔵”、そして“珠世=松嶋菜々子”はどうにも受け入れられず、あれ以来新作の方は観ていません▄█▀█●
大好きな映画のことなのに“悪口ばかり言っているようで心が痛みます…”
に、しても…
「偏愛的女優論 第一章」を読ませていただきましたが“ゆうさくさん”の“高峰三枝子・愛”は凄いですね~
書かれた手紙を読んでみたいです(^^ゞ
『酔言猛語』もほんのちょっと読ませていただきました
-ちょっとええ話第一話-
お話しの内容は勿論“ええ話”ですが、僕としてはそれだけでないところでも感じるところがありました
(一部引用させていただきます )
>「“ゆうさくさん”と恩師の会話」
「そりゃあえい。あの時来ちょった中に高知出身の舞妓ちゃんがおったでしょ?あの子を呼んじゃって。坊っちゃんも自分と同じくらいの年の子が高知から京都の厳しい世界へ入って働きゆうがを見るがは絶対為になるで!」と私が言うと「そうながよ。私もあの市桃ちゃんに会わしちゃりたいと思うて。絶対勉強するモチベーション上がるし、あんたらあも早う一人前になって、こういう所へ遊びに来れる様な男になれえ、というハッパにもなるろ?」とおっしゃる。
“ゆうさくさん”は日常ではこんな風に話しているんですね!
なんか上手く言えないんですけど、話し言葉をそのまま文字にしていると、違う土地にいる人間としては距離を感じるのですが、でも人としてはとてもリアルに、身近に感じます!
時間のあるときには『酔言猛語』、初めの方から読ませていただきます!
アイパッドの調子はいかがですか?
なかなか更新のないダメダメなBlogですが、暇なとき思い出したらまたお寄りください
四国に行ったことのない|―|/‐\|\/|より・・・
『犬神愛』と言うコメントタイトルも見て(ノ ̄0 ̄)ノ オ~! あの“大塚 愛”がらコメントか~!?と、色めき立ったことを反省しています…
僕も“犬神LOVE”でございます…
“ゆうさくさん”改めましてこんばんは!
この記事にコメント下って非常に感激しています
僕自身、この記事にはナント言いますか、“一生懸命観た”感があったので…
とくにあの“松子”のシーンを取り上げていただき「あ~、あのシーンを同じように観ていた人がいたんだ!」と嬉しくてニヤニヤしています(^^ゞ
僕自身は(“ゆうさくさん”には申し訳ないのですが…)高峰三枝子さんの存在自体はこの「犬神~」以前はあまり興味を持ったことが無かったのですが、この作品を観てからその存在感の大きさを感じずにはいられない女優さんとなりました
ひいき目で観ているつもりはないのですが新作でも“石坂=金田一”は頑張っていたと思います!
が、どうしてもあの“深キョン=はる”、“柏屋を営む夫婦=玉緒&木久蔵”、そして“珠世=松嶋菜々子”はどうにも受け入れられず、あれ以来新作の方は観ていません▄█▀█●
大好きな映画のことなのに“悪口ばかり言っているようで心が痛みます…”
に、しても…
「偏愛的女優論 第一章」を読ませていただきましたが“ゆうさくさん”の“高峰三枝子・愛”は凄いですね~
書かれた手紙を読んでみたいです(^^ゞ
『酔言猛語』もほんのちょっと読ませていただきました
-ちょっとええ話第一話-
お話しの内容は勿論“ええ話”ですが、僕としてはそれだけでないところでも感じるところがありました
(一部引用させていただきます )
>「“ゆうさくさん”と恩師の会話」
「そりゃあえい。あの時来ちょった中に高知出身の舞妓ちゃんがおったでしょ?あの子を呼んじゃって。坊っちゃんも自分と同じくらいの年の子が高知から京都の厳しい世界へ入って働きゆうがを見るがは絶対為になるで!」と私が言うと「そうながよ。私もあの市桃ちゃんに会わしちゃりたいと思うて。絶対勉強するモチベーション上がるし、あんたらあも早う一人前になって、こういう所へ遊びに来れる様な男になれえ、というハッパにもなるろ?」とおっしゃる。
“ゆうさくさん”は日常ではこんな風に話しているんですね!
なんか上手く言えないんですけど、話し言葉をそのまま文字にしていると、違う土地にいる人間としては距離を感じるのですが、でも人としてはとてもリアルに、身近に感じます!
時間のあるときには『酔言猛語』、初めの方から読ませていただきます!
アイパッドの調子はいかがですか?
なかなか更新のないダメダメなBlogですが、暇なとき思い出したらまたお寄りください
四国に行ったことのない|―|/‐\|\/|より・・・
No title
返信ありがとうございます。また拙ブロお読み下さり恐縮です。住所不定くらいあちこちしているので土佐弁、京都弁、東京弁ごちゃまぜで勝手な事を書き散らしております。
ご指摘通り、兵ちゃんはまず年輪は感じさせるが焼きが回った感は無く、深みが増して良かったと思います。
珠世、おはるについては私は発表の段階では、現代の女優の中でかなり悩んでまずまずのキャスティングをしたのでは?と思い「なるほどね」と思いました。しかし見てみると流石にオリジナルには及びません。まあ私にとっては坂口良子は「池中玄太」と「犬神家」の二本を以て永遠のアイドルですのでね。あのスリッパを叩くとこ!「生卵」「まあ、ひどい!」湖を見ながら「珠世様です」と言う時のちょっと顎を突き出すところ。そして横溝先生に「まだ早いんじゃないかな」と言われる場面の何とも言えない間と表情!
島田陽子と松嶋菜々子はともに垢抜けず、どっかカマトトっぽいと言う点で配役を踏襲した感があります。
が、確かにHAMさんのおっしゃる様に影と儚さは島田に軍配が上がりますね。松嶋はしっかりし過ぎて松竹梅に負けてなさそう。白状すると小中学生の頃、島田珠世が佐智の手に落ちそうになる場面ではかなり劣情を誘われました(笑)
柏屋夫妻はもう問題外ですね。のり平の代わりなんて誰も出来ないし(たけしがやってたら、まあまあ成功したかも知れませんね)、あのガマ蛙みたいなおばちゃんの「気色の悪いお客だね」と言う台詞の、絶妙な訛り!そして出掛ける佐清を怪しみながら見送る時の、ほとんど演技してない素の表情!まあ日本映画史上に残る夫婦コンビでしょう。
それにしても私はHAMさんの鋭い考察のお陰で、いかに高峰さんが凄いかという事を再認識した訳で、あらためて御礼を申し上げたいです。お察しの通り、昔の役者が好きで現代の俳優には不満タラタラの私ですが、ああして具体的に指摘していただくと、良く言う「オーラ」とかではなしに「技術」にも、往年の名監督に鍛えられた役者の説得力の源があるのだと痛感しました。
あの手の位置、背中の角度なんですね。富司さんは右手を額に敷いてしまってるゆえに、左手が行き場を無くして、仕方なしに窮屈な場所に来ざるを得ないし、背中の丸まりが不自然になる。やっぱり着物の演技には形の良さが不可欠だと痛感しました。まあこれは富司さんの演技の問題か崑先生の演出の問題か微妙ですが。しかしあれでオッケーを出してるってことは最終的に監督の責任でしょうか?
高峰さんのもう一本「女王蜂」の東小路隆子もいいですよね!自転車ごと転げ落ちた金田一を黒塗りの車の中から「睥睨」する冷たい表情は堪りません!
そして金田一に昔の奉公人の事を聞かれ「憶えています。主人の郷里の伝手で雇い入れましたが、とても生真面目」(セリフ細部違ってたらすみません)と言い掛けた所で金田一に「大道寺さんは仙波さんのお子さんです」と遮られる場面。「とても生真面目」と言うところの高峰さんのエロキューションが大好きです。そして銀三の正体を知った時の驚き。あの場面が来ると、条件反射的に犬神家で珠世の出生の秘密を松子が知る場面を思い出さずにはいられません。「珠世が、珠世が野々宮家の孫じゃ無かったなんて、そんな、そんな!」襖の裏側に崩れ落ち、左手を挙げて「佐清に、佐清に合わせ(この音が「し」と「せ」の中間)て下さい!」
それが那須湖に谺する。いやー、名場面ですねえ。
私は小学校の時すでに「ひとり犬神家の一族」をやっていたので、もう死ぬまで体から抜けなくなってしまったようです。しかし、こんな事を書いて分かってくれる人に今まで出会った事が無いので本当に嬉しく思います。まだまだ他のシーン、俳優についても書きたい事いっぱいですが、馴れないアイパッドで打っているのでめちゃくちゃもどかしいです。目も限界に来ましたので今日はこの辺で失礼します。
うちは実家が旅館をやっているので、もし高知へ旅行される事があったら是非お泊り下さい。
ご一緒に犬神家を鑑賞出来たら最高です!
ではまた!
美 馬 勇
作
ご指摘通り、兵ちゃんはまず年輪は感じさせるが焼きが回った感は無く、深みが増して良かったと思います。
珠世、おはるについては私は発表の段階では、現代の女優の中でかなり悩んでまずまずのキャスティングをしたのでは?と思い「なるほどね」と思いました。しかし見てみると流石にオリジナルには及びません。まあ私にとっては坂口良子は「池中玄太」と「犬神家」の二本を以て永遠のアイドルですのでね。あのスリッパを叩くとこ!「生卵」「まあ、ひどい!」湖を見ながら「珠世様です」と言う時のちょっと顎を突き出すところ。そして横溝先生に「まだ早いんじゃないかな」と言われる場面の何とも言えない間と表情!
島田陽子と松嶋菜々子はともに垢抜けず、どっかカマトトっぽいと言う点で配役を踏襲した感があります。
が、確かにHAMさんのおっしゃる様に影と儚さは島田に軍配が上がりますね。松嶋はしっかりし過ぎて松竹梅に負けてなさそう。白状すると小中学生の頃、島田珠世が佐智の手に落ちそうになる場面ではかなり劣情を誘われました(笑)
柏屋夫妻はもう問題外ですね。のり平の代わりなんて誰も出来ないし(たけしがやってたら、まあまあ成功したかも知れませんね)、あのガマ蛙みたいなおばちゃんの「気色の悪いお客だね」と言う台詞の、絶妙な訛り!そして出掛ける佐清を怪しみながら見送る時の、ほとんど演技してない素の表情!まあ日本映画史上に残る夫婦コンビでしょう。
それにしても私はHAMさんの鋭い考察のお陰で、いかに高峰さんが凄いかという事を再認識した訳で、あらためて御礼を申し上げたいです。お察しの通り、昔の役者が好きで現代の俳優には不満タラタラの私ですが、ああして具体的に指摘していただくと、良く言う「オーラ」とかではなしに「技術」にも、往年の名監督に鍛えられた役者の説得力の源があるのだと痛感しました。
あの手の位置、背中の角度なんですね。富司さんは右手を額に敷いてしまってるゆえに、左手が行き場を無くして、仕方なしに窮屈な場所に来ざるを得ないし、背中の丸まりが不自然になる。やっぱり着物の演技には形の良さが不可欠だと痛感しました。まあこれは富司さんの演技の問題か崑先生の演出の問題か微妙ですが。しかしあれでオッケーを出してるってことは最終的に監督の責任でしょうか?
高峰さんのもう一本「女王蜂」の東小路隆子もいいですよね!自転車ごと転げ落ちた金田一を黒塗りの車の中から「睥睨」する冷たい表情は堪りません!
そして金田一に昔の奉公人の事を聞かれ「憶えています。主人の郷里の伝手で雇い入れましたが、とても生真面目」(セリフ細部違ってたらすみません)と言い掛けた所で金田一に「大道寺さんは仙波さんのお子さんです」と遮られる場面。「とても生真面目」と言うところの高峰さんのエロキューションが大好きです。そして銀三の正体を知った時の驚き。あの場面が来ると、条件反射的に犬神家で珠世の出生の秘密を松子が知る場面を思い出さずにはいられません。「珠世が、珠世が野々宮家の孫じゃ無かったなんて、そんな、そんな!」襖の裏側に崩れ落ち、左手を挙げて「佐清に、佐清に合わせ(この音が「し」と「せ」の中間)て下さい!」
それが那須湖に谺する。いやー、名場面ですねえ。
私は小学校の時すでに「ひとり犬神家の一族」をやっていたので、もう死ぬまで体から抜けなくなってしまったようです。しかし、こんな事を書いて分かってくれる人に今まで出会った事が無いので本当に嬉しく思います。まだまだ他のシーン、俳優についても書きたい事いっぱいですが、馴れないアイパッドで打っているのでめちゃくちゃもどかしいです。目も限界に来ましたので今日はこの辺で失礼します。
うちは実家が旅館をやっているので、もし高知へ旅行される事があったら是非お泊り下さい。
ご一緒に犬神家を鑑賞出来たら最高です!
ではまた!
美 馬 勇
作
“ゆうさくさん” (。・_・。)ノ
うわぁ~こんな立派なコメントは今まで読んだことがありません(ノ ̄0 ̄)ノオォ~
ふたたび「犬神家の一族」の記事を書くときは、イヤ書かずに、この“ゆうさくさん”から頂いたコメントをこのまま本文として使っちゃおうかな~と本気で考えています(笑
返信、遅くなりました
キーボードに焼酎のお湯割りをぶちまけてしまったので…
僕は「新犬神家の一族」のあら捜しばかりしてしまいましたが、この映画の存在価値は認めています
そう、この映画「新犬神家の一族」があったからこそ「犬神家の一族」のこと細かな点の良さが分かったのですから…
(皮肉って言っているのではないのですよ~)
「池中玄太」の坂口良子は本当に“イイ女”でしたね~
金田一シリーズでは(とてもイイ意味で)田舎娘をうまく演じていました
『入船も出船も絶えて島の夏…』(獄門島より)
見送りに出かける時の“間”と靴のトントンが堪りません!
初代?柏屋のオカミは沼田和子さんという役者さん(やっぱり役者さんだったんだ…)だそうです
隠れた名脇役ですね…
のり平とのバランスが絶妙なのは、それこそのり平の上手さなのではないでしょうか
この返事を書くので「犬神家の一族」を飛ばし飛ばしですがまた観たのですが、“ゆうさくさん”の思いもあってか、高峰三枝子の演技についつい注目してしまいました
手錠を掛けられた佐清との再会のシーンには改めて涙しました…
あと「良かった…」と言った時の美しさ…
戴いたコメントに相応しい返信文はとても僕には書けません
ホントにありがとうございます
「女王蜂」もまた改めて観たいと思います
ふたたび「犬神家の一族」の記事を書くときは、イヤ書かずに、この“ゆうさくさん”から頂いたコメントをこのまま本文として使っちゃおうかな~と本気で考えています(笑
返信、遅くなりました
キーボードに焼酎のお湯割りをぶちまけてしまったので…
僕は「新犬神家の一族」のあら捜しばかりしてしまいましたが、この映画の存在価値は認めています
そう、この映画「新犬神家の一族」があったからこそ「犬神家の一族」のこと細かな点の良さが分かったのですから…
(皮肉って言っているのではないのですよ~)
「池中玄太」の坂口良子は本当に“イイ女”でしたね~
金田一シリーズでは(とてもイイ意味で)田舎娘をうまく演じていました
『入船も出船も絶えて島の夏…』(獄門島より)
見送りに出かける時の“間”と靴のトントンが堪りません!
初代?柏屋のオカミは沼田和子さんという役者さん(やっぱり役者さんだったんだ…)だそうです
隠れた名脇役ですね…
のり平とのバランスが絶妙なのは、それこそのり平の上手さなのではないでしょうか
この返事を書くので「犬神家の一族」を飛ばし飛ばしですがまた観たのですが、“ゆうさくさん”の思いもあってか、高峰三枝子の演技についつい注目してしまいました
手錠を掛けられた佐清との再会のシーンには改めて涙しました…
あと「良かった…」と言った時の美しさ…
戴いたコメントに相応しい返信文はとても僕には書けません
ホントにありがとうございます
「女王蜂」もまた改めて観たいと思います
No title
こんばんは。この間は嬉し過ぎて長々書いてしまいました。
今日は一つだけ。柏屋女房の沼田さんは本職の俳優ではなく、東宝の結髪さんです。今はネットにも情報がのってますが、僕はこの事を岸田今日子さんから直に聞きました(自慢)。
「既成の女優でこれって人が思い当たらなくて、崑先生が洒落でやらせてみたら大当りだったのよ」と。
だからあの味なんですね。
ところでHAMさんは市川作品の「黒い十人の女」「わたしは二歳」は観たことありますか?金田一シリーズではありませんが、二作とも素晴らしい傑作です。もし未見なら是非観てみて下さい!
ではでは、おやすみなさい。
夜中の自販機で買ったビールを飲みながら…
今日は一つだけ。柏屋女房の沼田さんは本職の俳優ではなく、東宝の結髪さんです。今はネットにも情報がのってますが、僕はこの事を岸田今日子さんから直に聞きました(自慢)。
「既成の女優でこれって人が思い当たらなくて、崑先生が洒落でやらせてみたら大当りだったのよ」と。
だからあの味なんですね。
ところでHAMさんは市川作品の「黒い十人の女」「わたしは二歳」は観たことありますか?金田一シリーズではありませんが、二作とも素晴らしい傑作です。もし未見なら是非観てみて下さい!
ではでは、おやすみなさい。
夜中の自販機で買ったビールを飲みながら…
やっとの返信・・・
返信に随分と時間がかかってしまってすみません
“沼田さん”の情報ありがとうございます!
しかも情報の入手元が“岸田今日子さん”だなんて、さぞや素敵な声だったのでしょうね~
結髪さんだったのか“沼田さん”…
劇中ではぶっきらぼう(素人っぽい無表情)な感じで、それがまた画の中に溶け込むような自然な佇まいにも見え、不思議な存在感を醸し出していますね
きっと本職の時はテキパキと仕事をこなし、もしかしたら姉御肌のおもしろい方だったのではないでしょうか?
なので監督も使ってみようかなと思われたのかな?と、勝手に想像します…
また、前にお話しに出た「女王蜂」を観ました
この作品、当時カネボウ化粧品のリップとのタイアップで「口紅にミステリー」というコピーが印象的
正直に言いますと、僕の中では当時新人の中井貴恵さんの拙い演技や派手なタイアップが鼻について、この作品を金田一シリーズの中では軽く観る節があったのです…
ですが、今回じっくり観直してそのイメージが翻りました
出演陣の豪華さは犬神家にも劣らず、展開も非常に緻密で観入ってしまいました
開かずの間での謎解きは見応えがありました
高峰さんの声は抑えたセリフでさえよく通りますね~
「すでにひとりを殺した人間は、目論みを妨げる者を除くのに、容易に殺人の手段を選んでしまうようですね…」
金田一の渋いセリフです
金田一がいよいよ犯人の名を告げる時、全員の顔を映すのですが、ただひとり金田一を見ていない人物が…
印象的な撮り方でした
ここで犯人が判明したにもかかわらず、毛糸の網目の暗号から神尾先生からのメッセージを受け取り、最後の謎解き(?)が始まる
この二重の謎解きが素敵でした…
クリスティーの「オリエント急行殺人事件」のようでもあり、感動しました
監督がクリスティーのファンだと言うことも影響があったのではないでしょうか?
汽車の中で等々力警部が「いや、君は間違ってなかったさ」と告げるラストも粋でした
大道寺銀三の脳裏に浮かぶ暗い海、神尾先生の微妙な表情、伴ジュンのとぼけた巡査…
ここでも“沼田さん”がワンポイント!
見どころだらけの作品じゃないですか~
ゆうさくさんのコメントのおかげで何度も観ている作品が生まれ変わったように新たなものとして鑑賞できました
ありがとうございます
「黒い十人の女」「わたしは二歳」ともに観たことがありません
どちらもタイトルは知っていましたが・・・
特に「黒い十人の女」は監督自身の手でTV版でリメイクされましたよね?!
それすら観ていないので・・・
必ず鑑賞したいと思います
『酔言猛語』徐々にですが読ませていただいてます
自分の知らない世界のお話し、と言うより自分の世界を持ってらっしゃる(ゆうさくさんのことですよ~)方のお話はおもしろい!
まとものな文章の書けない僕としては、ゆうさくさんのように書けることが羨ましい…
何度か「措くあたわざる」と言う言葉が出てきましたが、読んだことはあっても自分で使ったことがありません
いつか使おうと思いますが、“~だよねぇ”なんて書き方しかできない僕では文字が繋がりそうもありません…
それでもいつか、いつか…
土曜日に「女王蜂」観たばかりですが、また観たくなってきました!
“沼田さん”の情報ありがとうございます!
しかも情報の入手元が“岸田今日子さん”だなんて、さぞや素敵な声だったのでしょうね~
結髪さんだったのか“沼田さん”…
劇中ではぶっきらぼう(素人っぽい無表情)な感じで、それがまた画の中に溶け込むような自然な佇まいにも見え、不思議な存在感を醸し出していますね
きっと本職の時はテキパキと仕事をこなし、もしかしたら姉御肌のおもしろい方だったのではないでしょうか?
なので監督も使ってみようかなと思われたのかな?と、勝手に想像します…
また、前にお話しに出た「女王蜂」を観ました
この作品、当時カネボウ化粧品のリップとのタイアップで「口紅にミステリー」というコピーが印象的
正直に言いますと、僕の中では当時新人の中井貴恵さんの拙い演技や派手なタイアップが鼻について、この作品を金田一シリーズの中では軽く観る節があったのです…
ですが、今回じっくり観直してそのイメージが翻りました
出演陣の豪華さは犬神家にも劣らず、展開も非常に緻密で観入ってしまいました
開かずの間での謎解きは見応えがありました
高峰さんの声は抑えたセリフでさえよく通りますね~
「すでにひとりを殺した人間は、目論みを妨げる者を除くのに、容易に殺人の手段を選んでしまうようですね…」
金田一の渋いセリフです
金田一がいよいよ犯人の名を告げる時、全員の顔を映すのですが、ただひとり金田一を見ていない人物が…
印象的な撮り方でした
ここで犯人が判明したにもかかわらず、毛糸の網目の暗号から神尾先生からのメッセージを受け取り、最後の謎解き(?)が始まる
この二重の謎解きが素敵でした…
クリスティーの「オリエント急行殺人事件」のようでもあり、感動しました
監督がクリスティーのファンだと言うことも影響があったのではないでしょうか?
汽車の中で等々力警部が「いや、君は間違ってなかったさ」と告げるラストも粋でした
大道寺銀三の脳裏に浮かぶ暗い海、神尾先生の微妙な表情、伴ジュンのとぼけた巡査…
ここでも“沼田さん”がワンポイント!
見どころだらけの作品じゃないですか~
ゆうさくさんのコメントのおかげで何度も観ている作品が生まれ変わったように新たなものとして鑑賞できました
ありがとうございます
「黒い十人の女」「わたしは二歳」ともに観たことがありません
どちらもタイトルは知っていましたが・・・
特に「黒い十人の女」は監督自身の手でTV版でリメイクされましたよね?!
それすら観ていないので・・・
必ず鑑賞したいと思います
『酔言猛語』徐々にですが読ませていただいてます
自分の知らない世界のお話し、と言うより自分の世界を持ってらっしゃる(ゆうさくさんのことですよ~)方のお話はおもしろい!
まとものな文章の書けない僕としては、ゆうさくさんのように書けることが羨ましい…
何度か「措くあたわざる」と言う言葉が出てきましたが、読んだことはあっても自分で使ったことがありません
いつか使おうと思いますが、“~だよねぇ”なんて書き方しかできない僕では文字が繋がりそうもありません…
それでもいつか、いつか…
土曜日に「女王蜂」観たばかりですが、また観たくなってきました!
No title
メールありがとうございます。実はHAMさんのコメント承認を毎日チェックしてましたので、コメントもその日にすぐ読ましていただいてました(笑)ところがちょうど出張と重なってしまい、お返事が遅くなりました。
私の文章など虚勢を張って偉そうに書いてるだけの物でお恥ずかしい限りです。
伴淳の巡査が怒られるとこの可愛さと言ったら無いですよね。
僕は女王蜂と並んで病院坂(何と言っても老女優オタクにとっては入江たか子のラスト映画ですからね。そして桜田淳子が素晴らしい。佐久間さんも良いですが)が好きなのですが
、かわりにHAMさんお気に入りの「悪魔の手毬唄」は二十歳前後に観たきりで細部は全く憶えていないくらいなんです。キネ旬等では一番評価の高い作品ですが、おそらく当時岸さんに対してあまり興味がなく(私にとっては岸恵子はまだまだ若過ぎでした)、後年市川作品の「おとうと」や久世光彦演出の向田作品で大女優と認めるまで、お気に入りではなかった為と思われます。
それと私は小学生の時に観た古谷一行のTV版の佐藤友美が大好きで、頭巾姿が目に焼き付いて離れなかった娘役の池波志乃にも思い入れがあり、映画版にはのめり込めなかったのだと思います。
しかし若山富三郎は大好きな俳優の一人であり、また近年では岸さんの真価を知り昔の不明を恥じておりますので、今度じっくり観てみたいと、思います。
原ひさ子の代表作ですしね。
観たら又、感想コメントさせていただきますね。
ではでは。
私の文章など虚勢を張って偉そうに書いてるだけの物でお恥ずかしい限りです。
伴淳の巡査が怒られるとこの可愛さと言ったら無いですよね。
僕は女王蜂と並んで病院坂(何と言っても老女優オタクにとっては入江たか子のラスト映画ですからね。そして桜田淳子が素晴らしい。佐久間さんも良いですが)が好きなのですが
、かわりにHAMさんお気に入りの「悪魔の手毬唄」は二十歳前後に観たきりで細部は全く憶えていないくらいなんです。キネ旬等では一番評価の高い作品ですが、おそらく当時岸さんに対してあまり興味がなく(私にとっては岸恵子はまだまだ若過ぎでした)、後年市川作品の「おとうと」や久世光彦演出の向田作品で大女優と認めるまで、お気に入りではなかった為と思われます。
それと私は小学生の時に観た古谷一行のTV版の佐藤友美が大好きで、頭巾姿が目に焼き付いて離れなかった娘役の池波志乃にも思い入れがあり、映画版にはのめり込めなかったのだと思います。
しかし若山富三郎は大好きな俳優の一人であり、また近年では岸さんの真価を知り昔の不明を恥じておりますので、今度じっくり観てみたいと、思います。
原ひさ子の代表作ですしね。
観たら又、感想コメントさせていただきますね。
ではでは。
初めまして。
楽しく読ませて頂きました。私も1976年版と原作をこよなく愛する者です。島田陽子さんや佳那晃子さんがちょうど良い年齢で存在してくださったこと、神の配剤だと思われます。
Re: 初めまして。
初めまして!
とめ様
コメントありがとうございます!
実は全く放置のブログとなってしまいまして、数年ぶりにコメントを頂き、すぐに返信しようとしたのですが自分のBLOGの管理画面に入るPWがどれだかわからなかったりとドタバタいたしまして今に至ると・・・
TV版ではまた新たな「犬神家の一族」が放映されたようですね!
観なかったのですがですがだいたい想像は着きます・・・
神の配剤
そういう事なんでしょうね~
久々に自分のBLOGを見直してまた市川:石坂=金田一が無性に観たくなりました!
ありがとうございましたm(__)m
とめ様
コメントありがとうございます!
実は全く放置のブログとなってしまいまして、数年ぶりにコメントを頂き、すぐに返信しようとしたのですが自分のBLOGの管理画面に入るPWがどれだかわからなかったりとドタバタいたしまして今に至ると・・・
TV版ではまた新たな「犬神家の一族」が放映されたようですね!
観なかったのですがですがだいたい想像は着きます・・・
神の配剤
そういう事なんでしょうね~
久々に自分のBLOGを見直してまた市川:石坂=金田一が無性に観たくなりました!
ありがとうございましたm(__)m
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素晴らしい分析に頭が下がります。
深キョンはかわいくて好きだけど、今回は庇い様がありませんね。
加藤武さんの「よし、分かった!」は、まぁそんなとこですけど、「世の中には2種類の人間しかいない、いいヤツと悪いやつだ」って台詞の部分を比べると明らかに役者のモチベーションの差を感じてしまいます。
ちなみに初代柏屋のオカミは沼田和子さんという役者さんでその後のシリーズでも三木のり平の奥さん役で金田一にかーなり重要なヒントを与え続けていますね。
女王蜂の時だけは奥さん(草笛さん)の母親役だったかな。